SIerはオワコン?なくならない危険な企業で仕事を続けますか?

仕事のやり方/考え方
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『SIerはオワコンなんて聞くけど先が見えない業界なのだろうか?』という相談をSIerに勤めている友人からよく聞かれます。

確かに『SIerの質は年々悪くなっている』や『SIerはブラックなところが多い』というウワサをよく聞くので将来性に疑問を感じる人も多いはずです。

しかし、なくなると言われ続けているSIer業界ですが、なくなるどころか増え続けている印象です。

私も下請けの会社で5年間働いて『ブラック企業から抜け出したい』と思って転職をした人間なので気持ちはよくわかります。

全てのSIerを否定するわけではありませんが、オワコンのSIerが多いのは事実なので今回はオワコンSIerについてお話します。

SIerをオワコンにする最大の原因は多重下請け構造

出典 : Pixabay

SIerをオワコンにする最大の原因は多重下請け構造によるプロジェクトの進め方です。

多重下請けの例
  1. 予算1億でシステムを作りたいと企業は大手SIerに依頼を出す
    (お客から依頼を大手SIerのことを元請けSIerと言います)
  2. 元請けSIerだけでは人手が足りないので別のSIerに予算5000万円で応援を要請する
    (元請けSIerから依頼を受けたSIerを下請けSIerと言います)
  3. 下請けSIerも人手が足りないので別のSIerに予算2000万円で応援を要請する
    (下請けSIerから依頼を受けるSIerを孫請けSIerと言います)
  • 元請けSIerは『5000万円』を受け取る
  • 下請けSIerは『3000万円』を受け取る
  • 孫請けSIerは『2000万円』を受け取る

元請けSIerと孫請けSIerでは3000万円も受け取る金額に差ができる

上記のように下請けや孫請けになると受け取れる金額が少なくなって、社員に渡せる給料も少なくなります。

給料の他にも『情報の伝達が遅くなる』『間違った情報が伝わってやり直しが発生する』など多重下請け構造には問題点がたくさんあります。

しかし、多重下請け構造は日本企業が人を集めてプロジェクトを行う方法としては、適しているため現在まで使われてしまっているというのが現状です。

オワコンSIerの特徴

出典 : Pixabay

オワコンSIerには特徴があり、どれか一つに当てはまると先がないと言っていいです。

逆にどれにも当てはまらないSIerは希望があります。

年功序列の体質

ITは他に比べて新しい業界のはずなのに、SIerは古臭い体質が残っていて、この体質がオワコンと言われる原因になっています。

特に年功序列の体質が強いSIerは、優秀な若い人材が育った先から巣立って行ってしまい、残るのは能力のない社員ばかりです。

お客の言いなり体質

SIerはお客の依頼を元にITシステムを構築する仕事ですが、お客に言われるがままにシステムを構築しているSIerは先がありません。

お客はITシステムに強い人もいれば、弱い人もいます。

システムの仕様をしっかりと作りこめる企業もあれば、そうでない企業もあります。

色々なお客がいる中でSIerは本来『自分たちにしか作れないシステム』を提案しなくてはいけないのに言われたとおりに作って『使えないシステム』が出来上がる例は少なくありません。

能力や結果に対して報酬を支払わない

SIerで働くITエンジニアは技術力や提案力などを武器に仕事をしています。

優秀な人は予定より早い期間で作業を終わらせたり、悪い部分を直してシステムをより使いやすいものにすることができます。

しかし、100%以上の結果を残しても上乗せの報酬が出なければ、エンジニアはやる気を失ってしまい、その内100%の仕事すらしなくなってしまいます。

下請け、孫請けでしか仕事を受けない

SIerにはお客から仕事を受ける元請けSIerと元請けSIerから協力依頼を受ける下請け、孫請けSIerがあります。

下請けや孫請けでしか仕事を受けないSIerは給料が安く、使い捨ての部品のように人材を扱う企業が多いです。

残業、休日出勤は当たり前、仕事ができても評価はされず、給料は安いという企業も珍しくはありません。

下請け、孫請けのSIerは企業の性質上どうしてもブラック企業になりやすい傾向にあります。

SIerはオワコンだけどなくならない?

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矛盾していますが、SIerはオワコンだけどなくなることはありません。

理由はITをよく知らない企業は、SIerを使ってITシステムを作るしかないからです。

例えば、企業が『人事のシステムを新しくするぞ』とプロジェクトを立ち上げても専門家がいなければ、システムの仕様すら決めることができません。

また、1つのプロジェクトのためだけに常に多くのIT人材を抱えることも企業にとっては余計なお金を使うことになってしまいます。

必要な時に必要な人材を使えるSIerは企業にとって都合の良い存在なので、需要がなくなることはありません。

下位のSIerは技術は身に付くが給料は安いまま

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下請けや孫請けのSIerは実際にシステムを構築する作業をするので、技術力が付いて行きます。

仕事ができる人が作業を行えば効率化して早く仕事を終わらせたり、システムの問題点に気が付いて修正したりしていると自然に技術力は身に付いて行きます。

しかし、決まった予算で仕事をしている以上、能力があるからと言って給料が上がりません。

例え、予定より良いシステムが出来上がり、お客から追加報酬が出たとしても下請けや孫請けの会社にその報酬が渡ることはないのです。

元請けSIerも安全ではない

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最近では元請けのSIerだからと言って安心することはできなくなってきました。

企業も徐々にSIerの多重下請け構造に危機感を覚え初め、自分たちの会社のシステムを自分たちで開発できないかと考えるようになっています。

技術力の落ちたSIerにお金を払って悪いシステムを作るより、社内やもっと質の良いSIerと組んで良いシステムを作ろうという流れが始まっているので、元請けSIerでも油断ができなくなっています。

SIerも危機感があり、生き残るための思考錯誤中

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SIer企業も危機感があり、優秀な人材の確保や新しい事業に取り組み始めています。

しかし、人材を集めても育つのに時間が掛かりますし、何より育てるための指導者が不足していることに頭を悩ませている企業も多いです。

また、新しい事業を始めてもサービス化までにはたくさんの資金や成熟するまでの時間が掛かります。

オワコンの企業になってしまうか、それとも今初めていることが花開くかは正直誰にも分りませんが、古い体質を捨てきれない企業は確実にオワコンの道を進んでいます。

オワコンなSIerから転職するならWeb業界か社内SE

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危機感を覚えたり、安い給料をなんとかしたいと考えるSIerに勤めている人がまず思いつくのが転職です。

私も下請けのSIerで5年ほど実績を積んだあとに別のSIer経由で社内SEとして仕事をする道を選びました。

SIerからの転職を行うのであれば、自社でサービスを行っているWeb業界か、自社内でシステム開発を行っている社内SEがおススメです。

SIerとしての経験もいかせる上、新しいことに挑戦できる環境に入ることで自分の成長につながります。

SIer出身者がいきなり独立はほぼムリ

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SIerから独立をしようとフリーランスになったり、企業を立ち上げて経営者になる人がいますが、ほとんどが失敗をします。

理由は簡単で『一人でサービスを作った経験がない』からです。

SIerはお客から依頼を受けてシステムを作るというサービスでお金をもらっていますが、フリーランスや経営者は営業から事務作業などすべてを行わなくてはなりません。

独立してサービスを作るまでに行わなくてはいけないこと
  • 営業
    => いくら質の良いシステムを作れてもお客がいなくては売る相手がいないのでお金にならない
  • 書類作成
    => 経営に必要な書類を作ったり、お客との契約書を作ったりと独立するとたくさんの書類が必要
  • お金の管理
    => 手に入れたお金から費用を計算したり、税金を払ったり、財政管理が必要

できないことを外注するという選択もありますが、資金的な問題や実際の流れについての理解していないとだまされることもあります。

独立を考えるのであれば、まずは自分一人でサービスを立ち上げて運用できるだけのノウハウを作ることから始めるのが良いです。

オワコンSIerにいてもメリットはないので早めに行動する

オワコンSIerにいてもメリットはありません。

安定して給料が入ってくるから安心して仕事ができるというのは、すでに心が会社に飼いならされています。

また、『君がいないと仕事にならない』、『今やめられると困る』と言われて辞めずらいという人も危ない状況です。

状況を変えたいけどどうすればいいか分からないという人は、まず転職エージェントに登録するのが良いです。

登録をして少しでも行動をすることで、自分が置かれている環境の良い悪いの判断をする余裕ができます。

転職をするかしないかは、良い企業が見つかればすればいいですし、見つからなければ今の企業で実績を積むのもありです。

まずは、持っている不安を少しでも軽減させるための行動が必要です。

オワコンのSIerから転職するならエージェントを利用

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オワコンのSIerからの転職を検討し始めたら転職エージェントへの登録をすぐに行いましょう。

行動を起こさないと状況が変わることはありません。

一番簡単に状況を変える一歩目を踏み出すのは転職エージェントに登録を行うことです。

登録を行えばあとは転職エージェントに今の状況を相談したり、興味のある求人に応募したり、必ず変化はあります。

まとめ

すべてのSIerがオワコンというわけではありませんが、下請けや孫請けのSIerで必死に働いているにも関わらず、幸せな生活を手に入れられていないITエンジニアは多くいます。

自分の力に自信が付いたのであれば不幸なSIer生活を抜け出して、幸せな生活を手に入れるための行動をした方がよいです。

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