SIerがなくなる日が来るのか?【将来に不安がある人向け】

仕事のやり方/考え方
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『SIerで働いているけどSIerの仕事はなくなるって言われているからこれからどうしよう?』と悩んでいる人の悩みにお答えします。

私は新卒から下請けのSIerで5年間仕事をした後、転職して現在は社内SEです。

売る側から買う側に転職して両方を経験した私が、SIerの将来性についてご説明をします。

結論: SIerがなくなる日は当分来ません

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早速、結論ですがSIerは当分なくなることはありません。

SIerはなくなると言われ始めたのは2010年頃からですが、たくさんのSIerが生き残っています。

就職や転職の求人を見てもSIerの求人はたくさんありますし、大きなシステムの導入や変更には必ずSIerが出てきて仕事をしています。

企業が成長するのにはITが欠かせない現代において、SIerの存在は欠かせないものなのです。

SIerがなくならない理由

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SIerは『ITシステムを作る企業』のことです。

企業のITシステムを社内の情報システム部門だけで作ることができるのであれば、SIerはとっくになくなっています。

しかし、実際には情報システム部門だけではITシステムを構築したり、運用をすることができないため、SIerの力を借りる必要があります。

SIerが必要な理由
  • 情報システム部門だけではITに関する知識が足りない
    => SIerは最新の製品や技術を手に入れられる環境にいるので最適な提案が行える
  • 情報システム部門だけでは人手が足りない
    => SIerに頼めば用途に応じた技術者を提供してくれる

SIerは利用する企業にとっては都合の良い存在

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ITシステムは作るときや運用が始まってすぐはたくさんの人材が必要ですが、システムが安定し始めると少ない人材でも運用することが可能です。

企業にとって常にたくさんのIT人材を確保しておくのはムダなので、必要なときに必要なお金を払って仕事をしてくれるSIerはとても都合の良い存在なのです。

企業はムダな人材を確保できるし、SIerはヒマになった人材を別の現場で使うことができるので本来であれば、両方にメリットのある関係を構築できます。

しかし、現実はそんなに都合よく行かず、大きなトラブルが発生して人材を拘束されたり運用を丸投げされてつまらない業務をいつまでもSIerが行わなくてはいけない現場がたくさんあります。

SIerがなくなることはないが割とオワコンではある

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SIerがなくならないこととオワコンである理由は全く別物です。

実際、SIerは「やばい」、「危ない」と常に言われ続けています。

年功序列の考え方がまだまだ多い

IT系の仕事は『能力主義』と言われていますが、SIerは年功序列の文化が残っている企業が多いです。

能力があるにも関わらず、最適なポジションや給料を与えられず、仕事の内容に疑問を持って会社を辞めてしまうという話は割と聞きます。

エンジニアの質が低下し続けている

SIerのエンジニアは年々質が落ちています。

中には当たりと思えるエンジニアに出会うことがありますが、当たりよりも外れを引くことが多いです。

外れエンジニアの特徴
  • そもそもITスキルが足りていない
    => 要件からシステムの提案や改善方法などを表現できない
  • ITスキルは十分なのに説明が下手
    => 専門用語ばかりで聞き手に内容が伝わらない
  • ITスキルは十分なのに論理的にシステムを考えられない
    => 提案内容と要件がマッチしない

多重の下請け構造

SIerには下請け、孫請け企業から大手のSIer企業に派遣されて仕事をする人たちがいます。

派遣されて仕事をする人たちは大手の企業で働く人たちよりも給料が少なく長時間労働をしなくてはならない人も多いです。

ちなみに私が新卒で入った企業は手取り13万円で月に休みが2日取れればよいという環境でした。

危機感を覚えたSIerはホワイト企業になろうとしている

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ブラックな印象が強いSIerですが、危機感を覚えた企業は少しずつ職場改善を行っています。

職場の改善を行って離職率が下がったSIerもたくさんあります。

労働環境の見直し

SIerというと過酷な残業、休日出勤と常に働かされているイメージがありますが、ホワイト企業になろうとしている企業は長時間労働をなくそうと努力をしています。

長時間労働をなくす取組み
  • 無理な納期で受注しない
    => 納期調整を行うことで業務に余裕を持たせる
  • 休みを取るための適切な業務割り当て
    => チーム全体の負担を均一化して休みを取りやすくさせる
  • 人材の確保
    => 動ける人材を増やして全体の負担を軽くする

ハラスメントの対策

ホワイト企業になろうとしているハラスメント対応にも力を入れています。

私が働いていた頃はパワハラで辞めていく人が多い印象でしたが、世の中がハラスメントの対策を行うようになってから、危機感を覚えたSIerは専門的な研修や教育を取り入れるようになりました。

それでもSIerで働くことは割と危険

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『SIerに将来性はあるか?』と聞かれると不安は多いです。

長時間労働などを改善している企業は増えましたが、オワコンの要素は残っています。

人材が育たない

IT人材の育成には時間やお金がかかる上に、現在は教育側の人材が不足しています。

ITの技術が増えすぎて教えなくてはいけないことが多くなり、加えて日々増えていく新しい技術を教えなくてはなりません。

また、IT技術だけではなく、マネジメントスキルや提案スキルなども向上させなくてはならないので良い人材を育てるのは一苦労です。

年功序列の給料

労働時間などの改善をしている企業は多いですが、給料に関しての改善を行っている企業は少ないです。

能力に見合っていないと考えるエンジニアはフリーランスや転職をしてしまって、良い人材がSIerに残らない構造になっている企業もたくさんあります。

ブラックSIerにいると思ったら今すぐ行動

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今いる職場で満足している人はそのまま、キャリアを積み重ねて問題ないです。

給料や待遇面で不満がある方、会社の将来に不安がある方は今すぐ行動に移った方が良いです。

私は下請けのSIerで5年間働きました。

3年目に過労で倒れるまでは不満や不安があっても『いつかは幸せになれる』と本気で思っていました。

そして、過労で倒れた後の2年間は『頑張ればなんとか何とかなる』と考えて一生懸命に仕事をしました。

しかし、あとになって思い返すと我慢していた5年間は不幸なだけで残ったのは少しの貯金だけです。

思えば、3年目に過労で倒れたときに行動を起こしていればもっと幸せな時間を過ごせたかもしれません。

この記事を見た方でSIerの仕事で何かしらの我慢をしているのであれば、行動を起こすことをおススメします。

何をしていいか分からない人はとりあえず転職をしてみることです。

転職をして環境を変えれば見えてくる何かがあります。

ITエンジニアの転職については以下の記事にまとめてありますので、参考にしてください。

まとめ

SIerは企業がITを使わなくなるか、ITに専門性がなくなったときになくなったときです。

とりあえず、そんな未来は今のところ考えられないのでSIerがなくなることはありません。

しかし、SIerがなくならないからと言って長居をすると後悔をすることになるかもしれません。

後悔をしないためにも現状に満足をするのではなく、常に幸せになれることを考えて仕事をすることをおススメします。

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